「こどもは「教える」のではなく「育てる」「育つ」
学生時代に、恩師から言われたこの言葉を、当時は納得がいかず、言語聴覚士の仕事は教えることなのに、、と疑問に感じていました。
その後、指導を担当したお子さん達が、素敵な大人に「育つ」姿を見てきました。
彼らは、いろんな人達と関わって「楽しい」経験を心の栄養とし、成長していったのです。
「育てる」「育つ」、それは、いろんな人の温かい手が、お子さんに差しのべられ、お子さんも、その手をしっかりと握って自分の足で立っていく頼もしいプロセスです。
「おおきなかぶ」の物語では、おじいさんは自分一人の力ではかぶが抜けないので、おばあさんをよんできます。
「かぶ」と「おじいさん」を孤立させない。勇気を出して輪を広げる、そうやって周りの人とつながったとき、お子さんは自ら「育つ」存在になってゆくのではないでしょうか。
代表理事 おおきな かぶ所長 言語聴覚士・マカトン法チューター 岡本 朗子